中学入試の動向
これまでは、一次試験合格・抽選合格という二段階選抜で合格者を決定していたのが、2007年度より佐賀大学附属中学において、抽選の廃止および副教科試験廃止という流れに変更されました。また、県立致遠館中学においても2008年度より、抽選の廃止が決定され、適性検査の結果が大きく合否を左右されることになりました。また2009年度より佐賀大学附属中と県立致遠館中の入試が同日実施となりました。
これらの変更により、競争倍率もアップし、学科試験の重要性が大きくクローズアップされることになり、これまで以上に早い時期からの対策を立てることが必要になっています。また、どちらか一方しか受験できなくなりましたので、それぞれの中学に合わせた対策を立てる必要があります。

公立高校入試の動向
佐賀県の公立高校入試は、これまでの前期試験および推薦入学を統合し、今年度より特色選抜と後期試験の2回に分けて県内全高校で実施されます。特色選抜は2月8日(水)に行われ、受験科目は英数国理社、家庭、体育、芸術の中から、各高校が指定する3教科になります。後期試験はすべての高校で5教科で実施され、学力検査の英語と数学では学校選択問題を実施します。

特色選抜
これまでの前期試験および推薦入学を統合し、今年度より県内全高校で実施されます。
■学力検査(下記のうち、学校が指定する3教科)及び面接を実施します。
国語、社会、数学、理科、英語、技術家庭科(家庭分野)、体育実技及び芸術実技(音楽、美術、国語書写)
■願書提出後の学校、学科、コース等の志願変更は認められません。
■特色選抜試験に合格内定した生徒は、一般選抜試験に応募することはできません。
▼募集定員
募集定員の20%
一般選抜
後期試験はいわゆる一般選抜で、調査書、学力検査、面接の結果等を総合的に判断して合否が決まります。
後期試験の学力検査は、各校の自由裁量の部分が大きいのが特徴です。
例えば、公立トップ高の佐賀西では、英語は6問(他の高校は5問)選択で、時間は50分(他の高校も50分)です。
つまり、同じ時間で1問多く解答する必要があるわけで、英語に関しては、スピードが要求されます。
一方、数学では5問選択で、ほかの高校と変わりありませんが、より難易度の高い問題ばかりで時間も60分(他の高校は50分)になります。
また、致遠館(人文科)では英語、致遠館(理数科)では数学・理科というように、傾斜配点を実施する高校もあります。
さらに、一昨年より調査書(内申書)の評定と学力検査(入試)の成績との合否判定比率を各校とも公開するようになりました。調査書と学力検査の比率は、高校によりばらつきがありますので、自分の志望校の比率を把握しておく必要もあります。

志望校合格に必要な対策とは…
上記のような高校入試の動向から、「志望校合格」に必要なキーワード(対策)が浮かび上がってきます。
全国の大学入試動向
大学全入時代と言われますが、難関大学の志願者は増加傾向で難易度にも変化がありません。
入学定員が入学希望者数を上回る「大学全入時代」をむかえました。確かに少子化による競争率の低下、大学・学部の新設や受験機会が増加するなど、合格しやすくはなっています。しかし、実際には人気のある大学に受験生は集中し、難関大の志願者は逆に増加傾向。難易度にも変化がないのが現状です。人気の学部はますます入りにくくなっています。こうした状況をふまえたしっかりとした受験対策が必要です。
AO・推薦入試
AO入試での入学が急増。推薦入試とあわせると大学進学者の半数に迫る勢いです。
大学入試は国公立大・私立大ともに、「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の3つに分かれます。AO入試・推薦入試の割合は年々高まる傾向にあり、4年制大学進学者全体の半数に迫る勢いです。AO入試は、書類審査・小論文・面接などを組み合わせて学習意欲の高い生徒を取る入試制度です。推薦入試と似ていますが、「グループディスカッションなど推薦入試にない選抜方法を採用」「じっくりと人物を評価するため選考に時間をかける」などの点で異なります。2012年度は、私立大で466校、国公立69校がAO入試を実施しました。ただし、一部の難関大学でAO入試を廃止する動きも見られるので、志望校の入試動向には十分注意しましょう。
センター試験
センター試験は、国公立大・私立大の約9割が利用。
国公立大では5教科7科目が標準です。
2012年度のセンター試験の志願者数は約55万5500人。国公私立合わせて674の4年制大学がセンター試験を利用します。今や私立大のセンター利用数は、2012年度入試では513大学にのぼっています。主要な国公立大のほぼすべてにおいて5教科7科目が課せられるようになっており、受験生にとってはかなりの負担になると思われます。幅広い科目での基礎学力の強化がますます重要になっています。なお、2012年度入試より、社会科において「倫理」と「政治・経済」を統合した「倫理、政治・経済」が新たに加わっており、「倫理」や「政治・経済」を対象から外す大学もあるので注意が必要になっています。
国公立二次/私大入試
大学ごとに配点パターンが異なる国公立二次試験。小論文・面接を課す大学が増加傾向です。
私大入試は複雑で多様化。志望する大学・学部の入試方式に合わせた対策が不可欠となります。
国公立大の二次試験は「センター試験重視型」「二次試験重視型」「平等配点型」と志望大学によって配点パターンが異なるので、注意が必要です。二次試験で小論文や面接を課す大学も増えています。私立大の入試の基本は3教科型の受験ですが、センター試験利用のほか、複線入試・得意科目重視型・試験日自由選択制・地方試験・ユニーク試験などがあり、同じ大学の同じ学部で複数回の受験も可能です。このように多様化する入試方式の情報をつかみ、志望する大学・学部ごとの対策が必須となります。
佐賀県の大学入試動向
佐賀大学
国立佐賀大学でもセンター試験は5教科7科目が基本です。
二次試験は、特定教科に特化した知識や小論文での表現力が重視されます。
国立佐賀大学には、文化教育学部・経済学部・農学部・理工学部・医学部があり、全国の動向と同じようにセンター試験は5教科7科目が基本です。二次試験(後期)で小論文を重視する学部・学科も多数あります。バランスのとれた学習はもちろん、小論文対策が合否を握ります。文化教育学部(国際文化課程)では英語・(数学+理科)・国語の配点が各300点と高く、さらに二次試験(前期)では、英語・国語の2教科の配点が各400点で合計800点あります。英語・数学・国語に特化した対策が必須となります。また医学部は、センター試験の英語・数学・国語・理科の配点が630点満点中560点のウェイトを占め、これでほぼ決まると言えます。理工学部は、二次試験の数学・理科の配点が6割を占め、数学・理科でほぼ決まると言えます。
結論として、佐賀大学合格をめざすには、センター試験(5教科7科目、医学部含む)で70%程度の得点率(医学部は85%)を獲得することが必要となります。そのために、二次試験対策と並行して特定教科にかたよらないセンター対策を十分に行い、英語・数学・国語を軸に理科・社会に関しても万全の態勢を築き上げることが、合格への鍵を握ると言えるでしょう。




















