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岡山県

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中学入試の動向

公教育の施策が揺れ動く中、近年は6年間を通して大学入試まで見据えた中高一貫教育への期待から、中学受験に臨む生徒が多いことは周知の事実です。全国的に中学受験者数は増加傾向にあり、岡山県でも数年前から岡山操山・倉敷天城・岡山大安寺と相次ぐ県立中高一貫校が開校され、その高い受検倍率によって県内でも中学受験を志す生徒がいかに多いかを印象付けました。また倍率と同様に中学入試に対する世間の注目を集め、受験を考えていなかった生徒が受験を考えるようになり、中学入試の裾野を広げたともいえます。こうした動きに伴い、従来から中学入試を実施している県内の中学も入試にさまざまな工夫を凝らしてきています。県立中学を中心に岡山県の中学入試が動いているような様相を呈する中、国立、私立中学の動向にも注目が集まります。

【入試日程と受験者数の変遷】
岡山県の入試事情を考える上で避けて通ることのできないのが「日程取り」です。受験生の併願のしやすさ=受験者数増加と考えると、この日程取りに各中学校が頭を悩ませているのは当然のことといえます。また、この日程に関しては、兵庫県の入試日程が大きく関係しています。これは近畿地区の受験生が「前哨戦」を他県の中学校に求めることから、岡山中学と岡山白陵の入試日に影響を与えるためです。つまり、その日程によって、受験生にとって余裕がある年もあれば非常にタイトなスケジュールになってしまう年もあります。ここ数年の県内の入試日程は変化し続けているのです。

【今後の展望】
私学においては、早期に幅広く優秀な生徒を確保するため受験日を早め、受験機会を複数設定するという傾向は続いていくでしょう。そのため受験生にとっては併願しやすい状況が継続されることになります。また県立の中高一貫校の志願者については、岡山操山・岡山大安寺は受検者が徐々に減少しています。これは開校時の状況に比べ受検者層が落ち着いてきたと見るべきでしょう。また岡山大安寺が開校されたことで、通学の面で県立中高一貫校を諦めざるを得なかった地区の生徒が入試をめざすことになり、地域的に裾野は広がり、それに伴い中学受験に対する関心もますます高くなっているようです。

【入試問題の傾向と対策】
入試問題には大きくわけて2つの傾向があります。ひとつは算国理社の教科ごとの学力テスト、もうひとつは適性検査と呼ばれる問題です。これを中学校別に見ると国立・私立の入試問題は学力テストタイプのものが多く、岡山操山・倉敷天城・岡山大安寺といった県立中高一貫校は適性検査が実施されます。学力テストタイプの入試問題に関しては、学習指導要領内の難易度でおさめる学校、それを超えて出題される学校に大別できますが、どの学校でもほぼ同じ傾向が続くと思われます。志望する学校の入試問題の難易度にあわせて教科力を鍛えていくことが大切でしょう。一方、適性検査は複合教科的な問題群、作文・論述的な問題群、面接とで構成されており、各教科の学力を問われる従来の入試と比べると、新しいタイプの問題と言えます。しかしながら過去の合格者のデータを分析していくと、明らかに教科力が高く、その上で適性検査対策をしていた生徒が合格率が高いということが見てとれます。適性検査そのものが難化傾向にあることも念頭に入れておく必要がありそうです。また、2011年度から私立の朝日塾、山陽女子、理大附属、岡山中学で、2012年度からは学芸館清秀で適性検査タイプの入試が実施されました。なお、県立中学に関しては2011年度まで各校別に適性検査の概要が発表されていたのですが、2012年度から3校でひとつの概要が出されています。これが、各校の入試問題傾向にどのような変化を及ぼすのか注目しておきたいところです。

高校入試の動向

変化する「岡山県立高校入試」、変化する「岡山県内私立高校入試」
高校別大学合格者数岡山県の県立高校入試の大きな特徴として①総合選抜制度の廃止 ②独自入試問題の導入 ③自己推薦入試の導入が挙げられます。単独選抜へ移行して12年が経過し、この間理数科などの新しい科や人文系・自然科学系コースの新設、単位制の導入、スーパーイングリッシュハイスクール・スーパーサイエンスハイスクールの指定など各高校の特徴が顕著となりました。統一学力テストの県立高校合格者の平均偏差値を調査したところ、岡山朝日・岡山城東・倉敷青陵高校の平均偏差値はほかの高校を大きく超えており、高校受験の段階で、学校間の格差が明確になってきているとも言えます。大学進学を見越しての普通科志向の高まりで、普通科高校での高倍率も目立ちます。しかしながら、商業科・工業科・家政科といった実業系の学科においても依然として高い競争率であり、将来を見据えた早めの志望校選びや受験準備が必要となってきます。 岡山県内の私立高校にも様々な特色が見受けられます。例えば、明誠学院高校は2005年度より普通科特別進学コースに医歯薬系をめざすⅢ類を設置、関西高校は2008年度より国立進学コースで5教科入試を開始、就実高校は2009年度に特別進学コースを男女共学化し、2012年度から難関私立大学をめざす特別進学チャレンジコースを設置しました。また、2010年度にはベル学園が創志学園へと名称を変更し、新たなコースを設置したり、学芸館高校が清秀中学校を併設したりするなど、各私立高校は毎年のように学校の特色作りのために工夫を行っています。これらの変更は、多くの場合、大学進学を見据えて生徒の学力を向上させることを目的としています。入試制度の面でも、受験教科の選択制や、2日間実施される入試の中で複数の科やコースの受験ができること、また受験料や入学金、授業料の減免などの特色があります。大学進学に力を入れるための特別進学コースの充実を図る一方で、商業、工業、福祉、芸術といったコースでの資格・検定の取得支援や、専門分野における高いレベルをめざす指導など様々な特色を見出すことができます。

入試情報

2004年度より岡山朝日・岡山操山・林野で導入された「独自入試」でしたが、現在では岡山朝日(英語・数学・国語)のみで実施されています。「独自入試」問題からは学校が生徒に期待する力を読み取ることができます。期待する内容は「高校入学後に通用する学力」であることは明らかであり、「独自入試に向けた学習=高校入学後も見据えた特別な対策」が必要となります。
自己推薦入試は2005年度より導入されました。現在すべての学科・コースで実施されています。志願をすれば基本的に受検をすることができますが、普通科の場合、募集定員に対する上限比率は20%、理数科や商業科、工業科といった学科では50%となっており、依然として約3倍から10倍の高倍率となっています。その高校を希望する生徒のほとんどが自己推薦入試を受検していることが推測され、仮に自己推薦入試で合格内定にならなかった場合でも改めて一般入試に出願できます。そのため、多くの受験生にとっては一般入試前に希望する高校に一度チャレンジする機会になっているようです。

2010年度 岡山県 県立高校入試結果一覧表

志望校合格に必要な対策とは…

上記のような高校入試の動向から、「志望校合格」に必要なキーワード(対策)が浮かび上がってきます。

全国の大学入試動向

大学全入時代と言われますが、難関大学の志願者は増加傾向で難易度にも変化がありません。
入学定員が入学希望者数を上回る「大学全入時代」をむかえました。確かに少子化による競争率の低下、大学・学部の新設や受験機会が増加するなど、合格しやすくはなっています。しかし、実際には人気のある大学に受験生は集中し、難関大の志願者は逆に増加傾向。難易度にも変化がないのが現状です。人気の学部はますます入りにくくなっています。こうした状況をふまえたしっかりとした受験対策が必要です。

AO・推薦入試

AO入試カレンダーAO入試での入学が急増。推薦入試とあわせると大学進学者の半数に迫る勢いです。
大学入試は国公立大・私立大ともに、「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の3つに分かれます。AO入試・推薦入試の割合は年々高まる傾向にあり、4年制大学進学者全体の半数に迫る勢いです。AO入試は、書類審査・小論文・面接などを組み合わせて学習意欲の高い生徒を取る入試制度です。推薦入試と似ていますが、「グループディスカッションなど推薦入試にない選抜方法を採用」「じっくりと人物を評価するため選考に時間をかける」などの点で異なります。2012年度は、私立大で466校、国公立69校がAO入試を実施しました。ただし、一部の難関大学でAO入試を廃止する動きも見られるので、志望校の入試動向には十分注意しましょう。

センター試験

センター試験は、国公立大・私立大の約9割が利用。
国公立大では5教科7科目が標準です。

2012年度のセンター試験の志願者数は約55万5500人。国公私立合わせて674の4年制大学がセンター試験を利用します。私立大のセンター利用数は、2012年度入試では513大学にのぼっています。主要な国公立大のほぼすべてにおいて5教科7科目が課せられるようになっており、受験生にとってはかなりの負担になると思われます。幅広い科目での基礎学力の強化がますます重要になっています。なお、2012年度入試より、社会科において「倫理」と「政治・経済」を統合した「倫理、政治・経済」が新たに加わっており、「倫理」や「政治・経済」を対象から外す大学もあるので注意が必要です。

国公立二次/私大入試

大学ごとに配点パターンが異なる国公立二次試験。小論文・面接を課す大学が増加傾向です。
私大入試は複雑で多様化。志望する大学・学部の入試方式に合わせた対策が不可欠となります。

国公立大の二次試験は「センター試験重視型」「二次試験重視型」「平等配点型」と志望大学によって配点パターンが異なるので、注意が必要です。二次試験で小論文や面接を課す大学も増えています。私立大の入試の基本は3教科型の受験ですが、センター試験利用のほか、複線入試・得意科目重視型・試験日自由選択制・地方試験・ユニーク試験などがあり、同じ大学の同じ学部で複数回の受験も可能です。このように多様化する入試方式の情報をつかみ、志望する大学・学部ごとの対策が必須となります。

岡山県の大学入試動向

岡山大学

11学部・7大学院研究科を持つ、県内屈指の国立総合大学。
センター試験では5教科7科目(または6教科7科目)が基本になります。
学部によって、センター重視〜二次重視まで、多岐にわたり、近年では前期重視の定員となっています。

岡山大学は、11学部・7大学院研究科を持つ国立総合大学で、多くの国立大学と同じように、センター試験に関しては、5教科7科目が基本になります。しかし学部によって傾向は異なります。例えば、センター試験重視の文学部・教育学部・経済学部・医学部(保健学科)・農学部、二次試験重視の法学部(国語・英語のウエイト高)・理学部(理科のウエイト高)・工学部(英語が鍵)・医学部医学科(正答率8〜9割必要)などが挙げられます。2006年度からは、どの学部にも属さず学部・学科を横断して科目履修できるマッチングプログラムコースも設置されました。

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