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私立中学入試の動向

中学入試の動向

道内、特に札幌圏内の中学入試においては、一時の過熱傾向から落ち着いた状況となっていますが、中高一貫コースの魅力を引き出すために各私立中学とも様々な取り組みを行っています。北嶺中を筆頭に、札幌大谷、立命館慶祥、札幌日大、札幌光星、藤女子等の各私立中学は、東大・京大・北大等への国公立大の進学実績はもちろん、近年は医学部医学科への合格、現役合格率などを意識した指導が行われています。 そのための学習カリキュラム、設置講座にも工夫が重ねられ、立命館慶祥中では2012年度から、従来の高校1年からのSPコースを中高一貫SPコースとして新たに設置し、2008年度に設置された札幌大谷中の英数選抜コースとともに、成績上位層の獲得と育成により一層の磨きがかかる体制となっています。 その札幌大谷中では2012年度から英数選抜コースが2クラスの募集となります。成績上位層を確保し六ヵ年一貫教育によって、いかに大学受験を見据えた教育を行っていくかという私立中学ならではの姿勢が垣間見られます。 また、札幌日大中では、出願方式に今までの4科目均等配点型に加え、算数もしくは国語重視型の入試パターンが実施されます。得意科目を伸ばす教育を行うという学校独自のメッセージの表れでもあるといえます。 その他、北星学園女子中が算国2科目受験から4科目受験に変更となることで、札幌圏すべての私立中学が4科目受験となります。 一部を除き、毎年1月上旬の4~5日間という短期間での受験機会となる中学入試ですが、複数校を併願受験することが定着しており、小学校内容だけでは対応できない入試の基礎学力を固めた上で、各学校の入試問題傾向を分析し、対策を立てることはいうまでもありません。 国立の教育大附属中学の入試は、年内の12月中旬に行われ(発表は1月中旬)、その後私立中学入試に向かうのが例年のパターンですが、これはしばらく変わることはないでしょう。

今後の動き

2015年度から、公立中高一貫校の札幌開成中学が開校予定です。現在、学力検査を実施せず、適性検査のみを行うという発表が行われていますが、学力検査に相当する思考力を問われる入試であることは否めないでしょう。札幌圏内に位置する学校としては初めての公立中高一貫校ですので、これを機に、私立中学を含めた中学入試の注目度が高まることは間違いありません。各私立中学もそれに合わせて新たに様々な学校改革が進められることが予想されます。 中学入試は親子の共同作業となります。保護者の方が中心になって、小学校内容にとらわれない幅広い学習を計画的に行うとともに、中学入試情報に対してもしっかりとアンテナを張ってお子さまを引っ張っていく必要があります。

高校入試の動向

公立上位高校は人気・難度ともに上昇しています。
2009年度入試より、石狩学区が統一され、志望校を選択する幅が広がっています。北海道の公立高校入試は、推薦入試と一般入試の2回に分けて実施されます。推薦入試は、道内公立高校の多くで行われていますが、東西南北などのトップ校では実施されていません。
一般入試は、2009年度入試より、国語・数学・英語の学力検査で各大問1題を応用力重視の問題に差し替える「学校裁量問題」が導入され、上位校を中心に全道33校で採用されています。また、各高校で特定教科の配点を最大で2倍にできる「傾斜配点」や、入試点や内申点に独自の比率をかけて合否判定ができる「学校裁量枠」など、北海道の公立高校入試制度は非常に多様化しているため、志望校の入試方式はしっかり把握しておくことが必要です。
「石狩学区の統一」や「入試の多様化」とともに、札幌市内の上位高校の人気が高まっています。札幌南・北・西・東は高倍率とまではいきませんが、レベルは確実に上昇傾向となっており、札幌開成はコズモサイエンス・普通科ともにかなりの高倍率となっています。今後も、札幌市内の公立上位高校の人気は続くものと思われます。

志望校合格に必要な対策とは…

上記のような高校入試の動向から、「志望校合格」に必要なキーワード(対策)が浮かび上がってきます。

全国の大学入試動向

大学全入時代と言われますが、難関大学の志願者は増加傾向で難易度にも変化がありません。
入学定員が入学希望者数を上回る「大学全入時代」をむかえました。確かに少子化による競争率の低下、大学・学部の新設や受験機会が増加するなど、合格しやすくはなっています。しかし、実際には人気のある大学に受験生は集中し、難関大の志願者は逆に増加傾向。難易度にも変化がないのが現状です。人気の学部はますます入りにくくなっています。こうした状況をふまえたしっかりとした受験対策が必要です。

AO・推薦入試

AO入試カレンダーAO入試での入学が急増。推薦入試と合わせると大学進学者の半数に迫る勢いです。
大学入試は国公立大・私立大ともに、「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の3つに分かれます。AO入試・推薦入試の割合は年々高まる傾向にあり、4年制大学進学者全体の半数に迫る勢いです。AO入試は、書類審査・小論文・面接などを組み合わせて学習意欲の高い生徒を取る入試制度です。推薦入試と似ていますが、「グループディスカッションなど推薦入試にない選抜方法を採用」「じっくりと人物を評価するため選考に時間をかける」などの点で異なります。2012年度は、私立大で466校、国公立69校がAO入試を実施しました。ただし、一部の難関大学でAO入試を廃止する動きも見られるので、志望校の入試動向には十分注意しましょう。

センター試験

センター試験は、国公立大・私立大の約9割が利用。
国公立大では5教科7科目が標準です。

2012年度のセンター試験の志願者数は約55万5500人。国公私立合わせて674の4年制大学がセンター試験を利用します。今や私立大のセンター利用数は、2012年度入試では513大学にのぼっています。主要な国公立大のほぼすべてにおいて5教科7科目が課せられるようになっており、受験生にとってはかなりの負担になると思われます。幅広い科目での基礎学力の強化がますます重要になっています。なお、2012年度入試より、社会科において「倫理」と「政治・経済」を統合した「倫理、政治・経済」が新たに加わっており、「倫理」や「政治・経済」を対象から外す大学もあるので注意が必要になっています。

国公立二次/私大入試

大学ごとに配点パターンが異なる国公立二次試験。小論文・面接を課す大学が増加傾向です。
私大入試は複雑で多様化。志望する大学・学部の入試方式に合わせた対策が不可欠となります。

国公立大の二次試験は「センター試験重視型」「二次試験重視型」「平等配点型」と志望大学によって配点パターンが異なるので、注意が必要です。二次試験で小論文や面接を課す大学も増えています。私立大の入試の基本は3教科型の受験ですが、センター試験利用のほか、複線入試・得意科目重視型・試験日自由選択制・地方試験・ユニーク試験などがあり、同じ大学の同じ学部で複数回の受験も可能です。このように多様化する入試方式の情報をつかみ、志望する大学・学部ごとの対策が必須となります。

北海道の大学入試動向

北海道大学

12学部・18大学院と、国立大学最多の学部数を誇る北海道大学。
平成23年度入試より、入学後に進路を決められる「総合入試」が導入されています。

北海道大学には、12の学部(文・教育・法・経済・理・医・歯・薬・工・農・獣医・水産)があり、全国の動向と同様に、センター試験では5教科7科目での受験が基本となります。しかし、平成23年度より「総合入試」制度が導入され、前期試験を中心に、入試システムが大きく変わることとなりました。文系では定員の16%、理系では定員の55%が、「入学後に学ぶ内容や所属したい学部を決める」システムでの入学となり、とりわけ、理学部、薬学部、工学部、農学部については、前期の募集がなくなり、すべて「総合入試」に移行となりました。理系学部については、受験科目に5つの選択群を設け、受験生の得意とする科目を活かした受験が可能ですので、自身の得意科目、苦手科目などを考慮した受験方法を選ぶことができるようになりました。センター試験と二次試験の配点は、昨年度と同様、センター試験300点に対して、二次試験が450点となっています。そのため、二次試験で課される科目を中心にできるだけ早く受験対策を行っていくことが大切です。

小樽商科大学・北海道教育大学

札幌市内の高校生に、北海道大学の次に人気を集めているのが、小樽商科大学と北海道教育大学札幌校です。いずれも、センター試験は5教科7科目の受験が必要で、二次試験に対してセンター試験の得点の比重が高くなっているため、しっかりとセンター試験で得点がとれるよう、基礎力重視の学習が求められます。

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